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  • 執筆者の写真Suguru Hasegawa

プロジェクトQ (6) 「アートのもつ魅力とあるべき本質」

更新日:2022年2月27日

プロジェクトQ。かつて一世を風靡した某放送局のテレビ番組のタイトルみたいですが、あちらは「X」で、こちらは「Q」。キルト(Quilt)のQです。


この「プロジェクトQ」の連載では、「長岡花火キルトプロジェクト」に携わっている数多くの方々のうちの何名かに、プロジェクトに関する秘話やプロジェクトに携わったきっかけ、参加しての感想などを伺い、対談形式でお届けします。


第6回目は、岡埜さんです。


長谷川:どういうきっかけで、このプロジェクトに参加したんですか?

岡埜:あるセミナーで島田さんがこのプロジェクトについて話しているのを聞いたのが、きっかけです。


長谷川:なるほど。プロジェクト代表の島田さんのお話は面白いですよね。私も惹き込まれました。岡埜さんとは春の活動日に「アオーレ長岡」でお会いしましたが、男性の参加者が少なかったこともあり、二人とも非常に目立ったかと思います。そのような中で裁縫を行うことに抵抗はなかったですか?

岡埜:はい。抵抗はありませんでした! 男性が少ないだろうなと予想していたのもありますが、それ以上に参加者の皆さんが優しく分からないことを教えてくださったので、すぐに馴染めました。


長谷川:ですよね。私も最初は上手く出来るか不安でしたが、皆さんが優しく教えて下さって、いつの間にか皆さんとお喋りしながら楽しくヨーヨーキルトを縫えました。岡埜さんは裁縫が得意だったり、好きだったりしますか?

岡埜:裁縫はボタンの縫い付けと、破けた衣服の修繕くらいで、あまり得意とは言えないです。それでも活動日に足を運んだのは、長岡市民全員で作り上げたいという島田さんの熱意の影響が非常に大きかったのではないかと思います。


長谷川:そうなんですね。でも、とても器用にヨーヨーキルトを仕上げていたのが印象的でしたよ。ヨーヨーキルトを作り上げた時は、どんなことを感じましたか?

岡埜:心がヨーヨーキルトに反映されるようで、心がザワついているとヨーヨーキルトにあらわれていて、楽器の調律をするように縫い上げながら自分の心をニュートラルにしてくれる感覚がありました。


長谷川:なるほど。心をニュートラルにしてくれる、ということは、癒しの効果があったのかもしれませんね。ところで、この「長岡花火キルト プロジェクト」に参加して、いちばん苦労したことはどんなことですか?

岡埜:雨が続いた時期にたまたまプロジェクトの活動日が晴れで、急いで家のジャガイモを収穫してから参加したことですね。


長谷川:だからあの日は動きやすい格好だったのですね! 収穫お疲れさまでした。では、このプロジェクトに参加して、どんなことが嬉しかったですか?

岡埜:完成した作品を写真に収めた時と、長岡グランドホテルや道の駅ながおか花火館など様々な場所で作品の展示を見かけた時に嬉しい気持ちになりました。また、母がテレビの取材を受けてすごく緊張している姿をみて、面白いなぁとニタニタしていました。


長谷川:私達が作ったヨーヨーキルトが作品の一部になっていると思うと、嬉しいですよね。そして、お母様がテレビの取材を受けたのも、良い記念ですね。

岡埜:はい。


長谷川:岡埜さんは、完成した「長岡花火キルト」の作品を見て、どんなことを思ったり、感じたりしましたか?

岡埜:整体の患者さんで毎年ハワイの花火を見に行く方がいるのですが、2011年3月11日~13日のホノルルフェスティバルでの打ち上げは急遽中止になったそうです。まず、その事を思い出しました。


長谷川:東日本大震災の時に、そんなことがあったんですね。今は新型コロナウイルス感染拡大でホノルルフェスティバルが中止されています。この「長岡花火キルト」がホノルル市に寄贈される来年には、花火の打ち上げが再開されているといいなぁと思います。花火といえば、岡埜さんは長岡大花火に、どのような思い出がありますか?

岡埜:自転車を盗難された事です。人間、嫌な思い出は、よく覚えているものですね(笑)


長谷川:あらら、それは災難でしたね。最後に、岡埜さんにとって「長岡花火キルト」は、どんな存在ですか?

岡埜:キルトは長い年月残り、本物の花火は数秒で消える。その対比が約500万年の人類史と、せいぜい長くても100年で終わるヒトの一生に重ねられ、さらにそのキルトの花火にある火花一つ一つが一人一人の命というか、時間によってなる。この姿は『アートのもつ魅力とあるべき本質』だと思います。長い一言ですみません。


長谷川:とんでもないです。「長岡花火キルト」が持つ奥深さを感じさせる言葉、ありがとうございました。


これからも、プロジェクトに携わった方々に、お話を伺っていきたいと思います。なお、岡埜さんは「キルト男子」第1号です。こちらの記事も、どうぞご覧ください。

https://www.nagaokahanabiquilt.org/post/%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%88%E7%94%B7%E5%AD%90%E3%81%9F%E3%81%A1



ボランティア

長谷川 卓

↑左の前方が岡埜さん。奥の赤い眼鏡と赤い服が私です。

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